調査データから
「団塊世代が今後の生活でお金をかけたいのは『旅行』『趣味』」
―― 団塊世代調査② 今後の生活

50歳から69歳までの男女を対象に実施した「団塊とその上下世代の日常生活とメディア接触調査リポート」から、今回は「今後お金をかけたいこと」や「今後時間をかけたいこと」など、「今後の生活」の調査結果について紹介する。

調査概要
調査期間 2006年8月28日~9月8日
調査地域 首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)
調査対象者 50~65歳の男女
団塊下世代 - 50~56歳 団塊世代 - 57~59歳 団塊上世代 - 60~65歳
調査方法 郵送調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
レターヘッド・実査 (株)日本リサーチセンター

  
①今後今まで以上に時間をかけたいこと

「今後今まで以上に時間をかけたいこと」という質問で一番スコアが高かったのは、世代別に見ると、団塊世代・団塊上世代は「読書」(団塊世代= 47.4%、団塊上世代=51.6%)、団塊下世代では「映画鑑賞」(51.8%)だった。また、団塊上世代では「スポーツをする」(41.9%)が2位だった。

全体的に年代が上がるにつれ、各項目ともスコアが下がる傾向にあるが、「読書」「スポーツをする」「生涯学習」は、団塊上世代のスコアが団塊世代を上回った。これらは実際定年退職してみて、あらためて時間をかけたいと思ったものがスコアに表れた結果であろう。

また、「ペットと過ごす」は、団塊下世代(12.5%)、団塊世代(13.8%)とも10%を超えているが、団塊上世代は8.0%だった。これは、団塊上世代の人たちが退職後の現在、すでにペットと過ごす時間を持っており、その人たちの分のスコアが数値に表れないため、他の世代に比べスコアが低くなったものと思われる。


次に「時間をかけたい読書の傾向」では「エッセー」「実用書」「健康雑誌」が、年代が上がるにつれ、スコアが高くなっている。団塊後世代のスコアが高い理由として、「エッセー」や「実用書」は時間的に余裕ができゆっくり読める、「健康雑誌」は年齢の上昇に伴い、健康に留意する人たちが増える、などの理由があると考えられる。また、「ファッション誌」は、団塊世代が他の世代よりもスコアが高かった。



  
②今後お金をかけたいこと

「国内旅行」は、団塊下世代58.0%、団塊世代58.5%、団塊後世代62.1%と、上の世代にいくにつれ、スコアが高くなっている。逆に「海外旅行」は、団塊下世代46.1%、団塊世代42.0%、団塊後世代37.2%と、上の世代にいくにつれ、スコアが低くなっている。

「国内旅行」は、日程的にも、体力的にも気軽に行けることなどが、団塊上世代でスコアが高まる理由として考えられる。また、「投資・資産運用」は、団塊世代のスコアが他の世代よりも高かった。

「定年退職後の生活に関する情報はどこから入手するか」との質問では、下記の通り「新聞」のスコアが71.0%と、「テレビ」(65.2%)、「クチコミ」(49.4%)を上回りトップだった。

この調査結果から、この世代の人たちは「新聞」を中心的な接触メディアと位置付けているということが分かる。

2007年からの3年間で、退職を迎えるこの世代の人たちが受け取る退職金は総額数十兆円に上り、消費市場は活性化すると予測されているが、今後「お金」と「時間」にゆとりができるこの世代の人々には、「新聞」、そして「新聞広告」をうまく使いコミュニケーションを図ることが必要だと思われる。

 
(原)

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