調査データから
「旅行先は北海道、沖縄が人気」—— 団塊世代調査④ 国内旅行

読売新聞東京本社広告局が、50歳〜65歳の男女を対象に行った「団塊その上下世代の日常生活とメディア接触調査」の中から、今回は第2回で紹介した「今後お金をかけたいこと」でトップとなった「国内旅行」についての調査結果を報告する。

団塊とその上下の世代の他に、居住地域間にも相違があることが明らかになった。

調査概要

調査期間 2006年8月28日〜9月15日
調査地域 首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)、福岡県
調査対象 50〜65歳の男女個人
サンプリング (株)日本リサーチセンター郵送パネルより抽出
調査方法 郵送調査
有効回収数 サンプル数:3006/5900(回収率50.9%)
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
委託調査会社 (株)日本リサーチセンター


①行きたい旅行先−「北海道」が1位。世代間よりも、地域間によって順位が異なる

最初に今後行ってみたい方面の結果から紹介する。世代別、居住地域別にみても1位は「北海道」である。

まず、世代別にみると、団塊下、団塊では、ともに2位「沖縄」3位「東北」、団塊上では「東北」と「沖縄」が同スコアで2位となった。世代別では、上位の順位にほとんど違いは見られない。

しかし、居住地域別にみると、首都圏、関西、福岡で少し傾向が異なる。関西、福岡では、「東北」のスコアが首都圏に比べて高く、福岡では、「中部・北陸」のスコアが他地域に比べて高い。これは、時間に余裕の生まれた年齢層の人たちが居住地域から遠距離の地域に行ってみたい、という志向の表れと考えられ、福岡では「沖縄」が他地域に比べてやや低いスコアとなっている。

 


②行ってみたい旅行のイメージ−「健康に配慮した行程に余裕のある旅行」がトップ

次に、行ってみたい旅行について、もっとも近いイメージを質問した。どの世代とも「健康に配慮した行程に余裕のある旅行」がトップ。世代が上がるほど、スコアも高くなり、団塊上の約6割が挙げている。

2位はどの世代とも「できるだけ安くあがる旅行」で3割弱。3位の「運賃、宿泊費ともに贅沢な旅行」は、世代が下がるほどスコアが高い。50歳を超え、時間的に余裕が出てきた世代は、ゆったりとした旅行を望む一方で、経費的には安く上げたいと考えているようだ。

また、経費的にも余裕があると思われる上世代よりも、下世代の方が贅沢な旅行をしてみたい、と考えていることが分かった。

 


③旅行の形態−年齢が高くなるほど、パック派が増加

3番目に、旅行の形態として「個人旅行とパック旅行のどちらのタイプが良いか」の結果である。世代が高くなるほど、「パック旅行」の割合が高くなっていく。

年齢が高くなると、「パック旅行」の安心感、面倒のなさに魅力を感じるようだ。居住地域別に「パック旅行」のスコアをみると、首都圏・関西に比べて、福岡のスコアが高い。

 


④参考にした情報源−「新聞広告」「友人・知人・家族からの話」が双璧

最後に、行き先を決めたり、内容を選んだりする際に参考にした情報の結果である。全体では、「新聞広告」「友人・知人・家族からの話」が5割を超え1位、2位。

世代別では、団塊世代が「新聞広告」「新聞記事」をはじめ、幅広く積極的に情報を収集しようとしていることが分かる。

団塊下では、「インターネット」のスコアが他世代より高い。一方、団塊上は「新聞広告」がトップで、「折込チラシ」のスコアが他世代に比べて高い。

地域別に詳細にみると特徴的な傾向がいくつか見られる。首都圏の団塊下では「テレビ番組」、福岡の団塊下では、「折込チラシ」がそれぞれトップである。また、同じ福岡の団塊世代では「雑誌記事」が5割を超えている。「インターネット」は首都圏19.7%、関西14.8%、福岡10.4%と地域によって差が大きい。

以上、国内旅行についての結果をまとめてみる。時間的には余裕が出てくるが、まだ経済的にはシビアな考えを持っている50歳〜65歳の人々は、遠距離志向のゆったり派である。年齢が上がるにつれて、パック旅行志向が高くなっており、新聞に掲載されるパック旅行の広告は、重要な情報源のひとつとなっていることが伺われた。

また、居住地域によってもスコアに特徴があった。特に福岡では、他地域に比べて、安価、パック志向が強く、新聞広告の重要度も一層高い。

(宇佐美)

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