調査データから
「団塊上世代は、団塊と団塊下世代よりも高予算」—— 団塊世代調査⑥ 不動産・リフォーム

読売新聞東京本社広告局が、50〜65歳の男女を対象に行った「団塊とその上下世代の日常生活とメディア接触調査」の中から、今回は「不動産」と「リフォーム」についての調査結果を報告する。

住宅購入予算は団塊上世代で若干リッチな傾向、リフォームは団塊以上で転倒防止重視の傾向となった。



①今後購入したい不動産−団塊とその上下世代では2人に1人が住宅変更を考えている

調査対象者全員に、「今後、不動産の購入を考えているか」を聞いた。全体では4割強が今後何らかの住宅変更を行いたいと考えていることが分かった。住宅変更の内容としては、「リフォーム」という回答の割合が最も高く22.5%。次いで「一戸建て(土地も)」が12.8%。「マンション」は7.1%という結果だった。

世代別に見ると、「リフォーム」は年代に関わらず一定の需要があり、「一戸建て」は団塊下世代と団塊世代、「マンション」は団塊下世代での需要が高い傾向がある。

 


②購入予定エリア−首都圏は千葉、関西は大阪、福岡は北九州が人気

首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)、および福岡県在住で、今後の不動産購入意向がある(一戸建て、マンション、その他・テラスハウス等)と答えた人に購入を予定しているエリアを答えてもらった。

まず、首都圏は世代別に見ると団塊世代では比較的千葉の人気が高く、17.7%。また一方、アクティブといわれるこの世代の特徴なのか、他世代に比べて東京都心を考えている人の割合が高い。団塊上世代では神奈川県横浜市が人気で14.7%。団塊下世代では決まっていない人が2割強いるが、まだ定年退職後の生活プランがたっていないためではないだろうか。

関西在住は、首都圏、福岡と違い、「決まっていない」という回答が非常に少なく6.4%。

全体では「大阪市内」と答えた人の割合が最も高く18.5%。続いて京都が15.6%。世代別に見ると、団塊下世代でも「大阪市内」の割合が最も高く(21.6%)。団塊世代は「大阪市内」「北摂」「阪神間・三田周辺」「神戸市以西」「京都」に人気が概ね分かれる結果となった。

団塊上世代に最も人気があったのは「南大阪・和歌山」で18.6%。

福岡県在住は、全体では「決まっていない」と答えた人の割合が最も高く18.0%。団塊世代(18.8%)と団塊上世代(21.4%)では北九州市内の人気が高い。団塊下世代では「福岡市の博多区・東区」の人気が高く16.1%。

 


③不動産購入意向価格−予算は世代が上がるにつれ高くなる

不動産購入価格の3地区での平均価格は3238万円。2000万円から3000万円未満がボリュームゾーンで27.6%。次いで3000万円から4000万円未満が18.9%。世代別でもこの傾向は変わらないが、予算の平均値は世代が上がるにつれて高くなっている。

首都圏エリアでの不動産購入意向価格の平均は3528万円。全体でも、団塊世代別でも2000万円から3000万円未満がトップ。

世代別にみると、団塊下世代では3000万円から4000万円未満もボリュームゾーンとなっており21.8%。団塊上世代では5000万円以上で考えている人も1割強いる。

予算の平均値は世代が上がるほど高くなるが、特に団塊を境として大幅にかわり、団塊上世代とそれ以下では約500万円以上の開きがある。団塊上世代はすでに退職金も入り、生活プランが立てられるようになっているのだろう。

関西では、購入意向価格の平均は全体で2939万円。首都圏よりも約600万円ほど低くなっている。

首都圏では、世代が上がるに連れて平均予算も上がっているが、関西では団塊世代が最も高く、3219万円。ボリュームゾーンでみると、どの世代も2000万円から3000万円未満だが、団塊上世代では、3000万円から4000万円未満もヤマになっている。5000万円以上で考えている人は、団塊世代での割合が最も高く9.7%。このため、平均値が団塊世代で高くなっていると思われる。

福岡では、購入意向価格の平均は2272万円。全体、団塊下世代、団塊世代でボリュームゾーンは1000万円から2000万円未満である。

団塊上世代のみ2000万円から3000万円未満の割合が50.0%と高い。団塊下世代では41.9%と圧倒的に1000万円から2000万円未満の予算で考えている人の割合が高い。

首都圏、関西、福岡とエリアが変わっても、団塊上世代は、それ以下の世代よりもワンランク上の予算にもボリュームゾーンがきている。すでに退職金ももらい、生活の目処がついてきているからだろう。

 


④リフォームの内容−転倒防止重視で「段差をなくす」

調査対象者全体に今後不動産を購入するとしたら、何を考えているかを聞いた際にリフォームと答えた人が22.5%だった。その人達にリフォームしたい内容を聞いた。全体でも、世代別に見ても「段差をなくす」と答えた人の割合が最も高く、42.0%。ただし、団塊下世代と、団塊以上では約10ポイントの差がある。

「手すりをつける」も世代間で差があり、団塊下世代では19.0%と団塊以上の世代と比較すると約10ポイントの差。団塊下世代では、「家の中での転倒防止」という実感がまだわいていないのかもしれない。「オール電化にする」は団塊下世代で考えている人の割合が最も高く、28.3%。こちらは加齢とは関係なさそうだ。

リフォームしたい場所を尋ねたところ、全体では「台所」」という回答の割合が最も高く、58.0%。浴室が49.4%で続き、上位2位まではどの世代でも同じで、家の傷みはやはり水周りから気になるようだ。

「居間」は団塊下世代では4割以上の希望があり、この世代ではまだまだ家族の団欒が重視されているのだろうか。

「廊下・階段」は団塊上だけが2割を超えている。実際に年齢を重ねて足腰への負担を実感している世代なのかもしれない。

「子供部屋」をみると、団塊以上と未満で10ポイント以上の差がある。団塊世代以上になると子供が既に巣立っており、団塊下世代では今後の子供の動向によって、子供部屋をどう作り変えるかを考えているのかもしれない。

 


⑤不動産購入意向者別購読新聞−読売新聞がトップ

最後に、不動産購入意向者別に購読新聞を見てみる。不動産購入意向者全体では、読売新聞がトップで37.8%、朝日新聞が34.5%で続く。不動産の種類別に見ても、すべての項目で読売新聞がトップ。

(増田)


調査概要

調査期間 2006年8月28日〜9月15日
調査地域 首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)、福岡県
調査対象 50〜65歳の男女個人
サンプリング (株)日本リサーチセンター郵送パネルより抽出
調査方法 郵送調査
有効回収数 サンプル数:3006/5900(回収率50.9%)
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
委託調査会社 (株)日本リサーチセンター
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