調査データから
2007年都市生活者Web調査(2)医療
――医療関係者調査との比較から


読売新聞広告局では、生活者の媒体接触状況や消費実態などを探るため、2007年9月に「都市生活者Web調査」を実施しました。その中から今回は「医療」に関するデータを紹介します。

日ごろの暮らしの中で、生活者は健康に対しどのような意識を抱いているのでしょうか。2007年8月から9月にかけて実施した「医療関係者調査」での医療関係者の意識と比較しながら見てみましょう。



① 通院状況

8割を超す人が、何らかの形で医療との関わりを持っている
「この3年間に入院した」人が1割、「入院はしていないが、持病のため定期通院している」人がおよそ2割います。「まったく行かない」という人は20%未満にとどまり、8割以上の人が何らかの形で医療との関わりを持っています。

通院状況

 


② 日ごろの診察状況

日ごろの診察でまったく問題がないと感じている人は2割に満たない
「都市生活者Web調査」の回答者である「一般生活者」に日ごろの診察状況についてたずねたところ、「まったく問題はない」と回答した人は15.6%でした。それに対し、「よくわからない部分が残る」は27.9%、「まったく不十分」という人も3.0%おり、合計では3割の人が、何らかの不明な点を抱えているようです。

病状や治療方針についての説明や対応

 




③ 健康に関する情報収集でしていること・して欲しいこと

7割を越える医療関係者が「新聞に関連情報があれば読んで欲しい」
「一般生活者」では「インターネットで情報検索をする」がトップで、「新聞に関連情報があれば読む」、「テレビの情報番組を見る」も半数を超える人が挙げるなど、情報収集の手段として一般的である様子がうかがえます。

一方、「医療関係者」では、「新聞に関連情報があれば読む」を挙げる人が7割を超え、「一般生活者」と同様に支持されている一方、「テレビの情報番組を見る」と「インターネットで情報検索をする」は、「一般生活者」よりも挙げる人は少なくなっています。

全体的に、一般生活者の情報収集方法と医師が患者にして欲しいことの間には、隔たりがあるようです。

健康に関する情報収集でしていること・して欲しいこと

 


④ 関心がある知識と持っていて欲しい知識

患者に持っていて欲しい知識は「日ごろの健康」と「予防や再発防止」
「一般生活者」「医療関係者」ともに、関心のある項目、関心を持っていて欲しい項目の全体的な傾向は同じようです。

しかし「日ごろの健康」や「予防や再発防止」といった項目では、「医療関係者」の「持っていて欲しい」という強い意識の占める割合が高く、評価平均値を比べても差が大きくなっています。

「医療関係者」が健康な毎日や病気にならないことに特に関心を持って欲しいと考えているのに対し、「一般生活者」の関心はそこまで高くないようです。

日ごろの健康に関する知識

病気の予防や再発防止に関する知識

治療法や手術などに関する知識

医療保険や医療制度に関する知識

過去の手術実績や病床数などの病院に関する知識

評価平均値
「とても関心がある」「持っていて欲しい」に+2、「まあ関心がある」「まあ持っていて欲しい」に+1、「あまり関心がない」「あまり持っていなくて良い」に-1、「全く関心がない」「持っている必要はない」に-2の値を与えて平均したもので、最大値は+2、最小値は-2。+の値が大きいほど「とても関心がある」「持っていて欲しい」に近い。

 


⑤ 病気にならないための心がけ

医療関係者は「食生活」「生活習慣」、一般生活者は「健康食品」
「医療関係者」では、「食生活」「生活習慣」「検診」を心がけて欲しいという意見が多いですが、「一般生活者」で実際に心がけている人はそこまで多くないようです。両者の意識の間に、隔たりがあるようです。

一方、「医療関係者」では3.6%しかいない「健康食品の利用」は、「一般生活者」では3割を超す人が心がけており、両者の考え・行動の間に違いが見受けられます。

特に「定期的に検診を受ける」が30ポイント以上の大きな差になっており、両者の意識の違いを縮めるためにも、検診の啓蒙や告知が必要と言えそうです。

病気にならないために心がけていること・心がけて欲しいこと


 


⑥ 「新聞に関連情報があれば読む」人の購読新聞

最も多いのは、読売新聞
情報収集において7割を超す医療関係者が一般生活者に望み、また実際に一般生活者の6割が実践している「新聞に関連情報があれば読む」ですが、そうした意識の人の4割が「読売新聞」を購読しています。

部数が多いことに加え、「医療ルネサンス」をはじめとする医療関連記事の充実が、読者の情報収集に一役買っているのではないでしょうか。

「新聞に関連情報があれば読む」人の購読紙

 


⑦ 医療関係者の新聞評価

一般生活者だけでなく医療関係者にも、最も読まれているのは読売新聞
日本最大の発行部数の読売新聞は、一般生活者への新聞到達率だけでなく、医療関係者への新聞到達率も他紙を上回ります。また、「医療記事が充実していると思う新聞」という項目では他紙との差はさらに大きくなります。

医療関係者の購読新聞

医療記事が充実していると思う新聞

 

2007年度都市生活者Web調査(東京圏)

調査期間 2007年9月7日~9月18日
調査地域 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、静岡
調査対象 満18~69歳の男女個人
サンプル数 2,000
サンプリング 割当法(性・年代)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
実査 NTTビジュアル通信(株)

医療関係者調査

調査期間 2007年8月29日~9月5日
調査地域 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、静岡
調査対象 「gooリサーチ消費者モニター」より、医療関係者(医師、看護師、薬剤師、医療技師)を抽出
サンプル数 197
調査方法 gooリサーチを利用したWebアンケート調査
調査企画・設計 読売新聞広告ネットモニター事務局
レターヘッド・実査 NTTレゾナント(株)

(藤木)



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