調査データから
2007年都市生活者Web調査(1)企業とCSR
――企業とCSRに関する調査結果から


読売新聞東京本社広告局では、2007年9月に都市圏の消費者動向を探る目的で「都市生活者Web調査」を行った。その結果から「企業とCSR(企業の社会的責任)」について紹介する。



①「CSR」という言葉の浸透はまだこれから

全体で「CSR(シー・エス・アール)」という言葉の意味も知っていた人は16.2%。「見たり聞いたりしたことはある」という人を足すと認知者は38.2%だった。
性・年代別に見ると認知者の割合に差があり、意味まで知っていた人の割合は男性50~59歳が最も高く30.3%。認知者(「見たり聞いたりしたことはある」を含めた数値)でもこの層が最も高く、59.2%。職位の高い人が多い年代だけに、やはりビジネスマンの基本用語として認識しているということだろうか。
しかし、この層でも4割が「知らない」と答えており、CSRという言葉自体の浸透はまだ道半ばという印象が強い。

CSR(シー・エス・アール)の認知度

 


②「CSR」認知者に最も到達しているのは読売新聞

「CSRという言葉の意味も知っている」人への到達率が最も高いのは読売新聞で35.2%。ついで日経新聞(32.4%)、朝日新聞(29.0%)の順だった。

「CSR(シー・エス・アール)」認知者への新聞別到達

 




③「企業に優先して欲しいこと」は、男女別・年代別による違いがある

CSRとは「企業の社会的責任」という意味で、「CSR活動」とは「法令遵守、情報開示から環境保護、社会貢献といった活動まで、企業が、社会に対して責任を果たしていく活動」であることを明示した上で、企業に優先して欲しいことを3位まで順位付けして回答してもらった。
全体では「コンプライアンス(法令順守)」がトップで36.4%。僅差で「環境保護」が34.7%、次に「人権労働問題」が14.5%で続く結果になった。
性・年代別にみると、男性は「コンプライアンス(法令順守)」をどの年代でも重要視しており、30代以上になると4割を超えている。一方、女性は「環境保護」をより重視しており、年代が上がるに連れてそのスコアも高くなり、女性60代では2人に1人となっている。
企業で働く人の割合が高い男性は、目の前の仕事に直結する「コンプライアンス(法令順守)」が関心を寄せる問題なのかもしれない。加えて、様々な企業に関する報道を受けてこのように感じているのかもしれない。
一方女性は、実生活のなかから「環境保護」の重要性を身近な問題として捉えていると思われる。また、女性で「人権・労働問題」を最も重要視するのは18歳~29歳で、22.2%が要望している。

企業に優先して欲しいこと

 


④「CSR」に最も熱心に取り組んでいると思われているのは「家電・情報機器」業界(41.9%)

次に、CSRに熱心に取り組んでいると思う業界」を5つまで挙げてもらった。
「家電・情報機器」(41.9%)、「エネルギー(電気・ガスなど)」(35.5%)、「OA機器・事務機器」(19.3%)が上位3位にランキングされた。環境問題に直結し自社の取り組みを広告等でアピールしている業界が上位にきているのが分かる。
「その他の流通・小売」を除くとマスコミが2.4%と最も低い結果になった。自戒が必要かもしれない。

CSR活動に熱心に取り組んでいると思う業界

 

調査概要

調査期間 2007年9月7日~9月18日
調査地域 1都8県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県)
調査対象 18歳~69歳の男女個人
サンプル数 2,000
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別)
*平成18年住民基本台帳人口から算出
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
実査 NTTビジュアル通信株式会社

(増田)



▲ページの上に戻る