調査データから
2007年都市生活者Web調査(3) 書籍

読売新聞広告局では、生活者の媒体接触状況や消費実態などを探るため、2007年9月に「都市生活者Web調査」を実施しました。その中から今回は「書籍」に関するデータを紹介します。

2007年は、ベストセラーに「恋空」、「赤い糸」、「Deep Love」などケータイ小説を書籍化したものがランクインし、話題を呼びました。ケータイ小説は書籍化に加え、映画化やドラマ化などその存在価値を増しつつあるように見受けられます。
今回のWeb調査では、そうしたケータイ小説について調べました。18歳〜69歳を対象にした調査のため、18歳以下と想定されるケータイ小説メーン読者層ズバリではありませんが、一般生活者はケータイ小説をどのように捉えているかを見てみましょう。


① ケータイ小説の書籍化認知は半数弱
ケータイ小説が書籍化されていることを知っている人は、全体の47.0%。
年代別に見ると、最も高い認知度は、18歳〜29歳で60.3%。年代が上がるに従って減少し、60代以上は38.4%ですが、想像よりは差が大きくないように思います。
調査を実施したのが、2007年9月。その後、ベストセラーの発表や映画のヒットもあったので、今は全体的に認知度が上がっているかもしれません。

ケータイ小説の書籍化認知(単位:%)
ケータイ小説の書籍化認知(単位:%)



② メーン読者はやはり若年層
では、実際にケータイ小説はどれくらい読まれているのでしょうか。
読んでいる人(よく読む+たまに読む)は、全体の4.1%。まったく読まない人は90.9%。
年代別に見ると、読んでいる人(よく読む+たまに読む)が最も多かったのは、18歳〜29歳の9.2%でした。

ケータイ小説の接触状況
表1:ケータイ小説の接触状況 単位:%
よく読む たまに読む あまり読まない まったく読まない
全体 N=2000 0.7 3.5 5.0 90.9
18〜29歳 n=423 2.4 6.9 9.0 81.8
30代 n=457 0.2 3.1 5.3 91.5
40代 n=357 0.6 3.4 4.5 91.6
50代 n=417 - 2.6 3.1 94.2
60代 n=346 0.9 2.6 96.5



③ 8割近くの親は、自分の子供は「ケータイ小説」を読んでいないと思っている
小学生・中学生・高校生の子供を持つ親に、自分の子供が読んでいると思うかを聞くことによって若年層の実態把握を試みました。
読んでいる(よく読んでいる+たまに読んでいる)と思っている親は10.8%。80%近くの親は読んでいない(あまり読まない+まったく読まない)と思っています。 前項で紹介した18歳〜29歳の「よく読む」+「たまに読む」9.2%とほとんど変わらないのですが、メーン読者が18歳以下と想定されていることを考えるともう少し高くなるのが自然ではないでしょうか。親が把握できていない部分があると考えられます。

自分の子供はケータイ小説を読んでいると思うか
表2:自分の子供はケータイ小説を読んでいると思うか 単位:%
よく読んでいると思う たまに読んでいると思う あまり読んでいないと思う まったく読んでいないと思う わからない
小・中・高校生(携帯電話保有)の子供を持つ親 n=212 3.3 7.5 4.7 74.5 9.9

ここからは、一般書籍についてのデータを紹介します。



④ 全体の約7割がこの3ヶ月間で1冊以上の本を読んでいる
この3ヶ月間で書籍を読んだ人は、全体の69.5%。
表3:この3ヶ月に書籍を一冊でも読んだ人の割合 単位:%
全体 18歳〜29歳 30代 40代 50代 60代
N=2000 n=423 n=457 n=357 n=417 n=346
69.5 68.8 66.1 71.1 71.2 70.8

10冊以上本を読んだ人の購読紙を見ると、読売新聞が35.0%と最も高い到達率となっています。

図2は、一冊以上本を読んだ人の冊数内訳です。
この3ヶ月間で読んだ冊数


10冊以上読んだ人の購読紙を見ると、読売新聞が35.0%と最も高い到達率となっています。

10冊以上読んだ人の購読紙



⑤ 新刊書籍の情報入手経路は、「店頭で」52.2%、「新聞の紹介記事」45.6%、「新聞広告」43.1%
新刊書籍の情報入手源を聞いたところ、全体では「店頭で」が最も多く半数以上の52.2%。次に「新聞の紹介記事」(45.6%)、「新聞広告」(43.1%)、「インターネット」(33.9%)と続きました。新聞は書籍情報の主要な入手源になっていることがわかります。

新刊書籍の情報入手経路(単位:%)
新刊書籍の情報入手経路



⑥ 7割は、新聞広告で見た本を読んでみたいと思う
新聞広告によって閲読・購買行動はどれほど喚起されるのでしょうか。

新聞広告で見た本を、「読んでみたいと思う(よくある+たまにある)」は69.1%。新聞広告で見た本を「実際に購入する(よくある+たまにある)」は47.1%で、「読んでみたい」と「購入」では20ポイント以上の開きがあります。読んでみたい気持ちが失われないうちに、実際の購入に結びつけることの重要性がわかります。

最近話題の書店員の手作りPOPの影響度も調べてみました。「読んでみたいと思う(よくある+たまにある)」は48.3%。「実際に購入する(よくある+たまにある)」は30.8%です。かなりの喚起力ですが、新聞広告というマス媒体のパワーの方が勝っています。

新聞広告・手作りPOPによる閲読・購買喚起
新聞広告・手作りPOPによる閲読・購買喚起



2007年度都市生活者WEB調査(東京圏)

調査期間 2007年9月7日〜9月18日
調査地域 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、静岡、山梨
調査対象 満18〜69歳の男女個人
サンプル数 2,000
サンプリング 割当法(性・年代)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社広告局
レターヘッド・実査 NTTビジュアル通信(株)

(中西)
▲ページの上に戻る