一戸建てでは、「新築のみを検討」が60.0%、「こだわらずどちらも検討する」が35.9%であるのに対し、マンションでは「新築のみ」は33.7%、「どちらも」が61.7%とスコアが逆転しています
⑥中古を検討しない理由
④で新築のみを検討する、と回答した人にその理由を尋ねました。(複数回答)
全体でのスコアは「人の住んだ後はいや」という理由が39.8%でトップ。続いて「修繕費用が気がかり」(38.7%)、「見た目の古さが気になる」(37.7%)が続きます。
一戸建て検討者とマンション検討者で比較すると、全体でのスコアの上位3つまでは両者の間で差はそれほどありませんが、4位以下の項目で差が目立ちます。
一戸建て検討者は「間取り・仕様が現在の生活スタイルに合っていない」が27.3%とマンション検討者(15.3%)よりも高く、またマンション検討者は「最新の設備が導入されていない」(40.7%)が理由の1位になっています。また、「セキュリティ面で不安が残る」(30.5%)、「売却が難しそう」(18.6%)も一戸建て検討者よりも10ポイント以上高くなっています。
⑦中古住宅が購入対象になるには「圧倒的な割安感」「将来にわたっての品質保証・修繕計画」「明確な住宅履歴」がポイント
「新築のみ検討者」に、中古住宅が購入検討の対象になるための条件を聞きました。
全体の45.5%が「新築と比べ、圧倒的に割安であること」を挙げています。また、同様に税金・住宅ローンの優遇を挙げた人も20.9%いました。「人の住んだ後はいや」という心理的な障壁は、価格でトレードオフできる、ということでしょうか。
また「品質の保証、将来的な修繕計画が明確になっていること」(44.0%)、「リフォーム・修繕の有無やその時期など、住宅の履歴が明確になっていること」(39.8%)のスコアも高くなっています。信頼のできる品質で、きちんと手入れされている住宅であれば、購入の検討対象になるということがわかります。
何があっても中古は検討しないという人も23.6%いますが、逆に言うと、現状では「新築のみ検討者」である人のうち4人に3人は条件がそろえば中古も購入検討の対象になる、と考えていることになります。
一戸建て検討者・マンション検討者を比較すると、「割安であること」(一戸建て43.9%<マンション49.2%)、「大きなリフォームがしやすいこと」(一戸建て:10.6%<マンション15.3%)「中古住宅売買情報が入手しやすいこと」(一戸建て9.1%、>マンション3.4%)でスコアの差が見られます。
2008年11月には、高品質な「200年住宅」を増やすため、長期優良住宅普及促進法が国会で成立、2009年春にも施行されることになっています。環境への負荷を軽減するため、「長く大切に住む」という考え方は今後ますます普及すると思われます。また、質が高く管理の行き届いた中古住宅が増えるということは、住宅を買う消費者の選択肢が増えることにもつながります。今回の調査は、消費者サイドからも、住宅選びのポイントに変化のきざしが見えつつある現状が読み取れる結果となりました。
(吉池)