調査データから
2008年都市生活者web調査「楽器」-楽器・音楽の習い事への関心について-

読売新聞が首都圏(1都8県)に住む男女18歳から69歳までの男女2000人を対象に2008年9月に実施した「都市生活者Web調査」で、楽器や音楽の習い事について聞いたところ、全体の半数が「現在習ってはいないが、関心はある」という”潜在層”であり、加えて女性のみならず、男性にも一定の興味があることが分かりました。
“潜在的需要層”が望む「音楽・楽器の習い事」はどのようなものかを調査しました。



① 半数が習ってはいないが興味を持っている

まず楽器や音楽の習い事への興味と現状を尋ねたところ、「すでに現在習っている」人は全体の3.6%で、「興味があるが習っていない」人は全体の50.6%でした。つまり、興味があるがアクションまでは起こしていない“潜在的な需要層”が半数いるということです。
男女別でみると、男性は全体の45.6%、女性は55.7%が潜在層で、女性が男性を約10ポイント上回るスコアです。
「楽器・音楽」は女性の趣味というイメージが強いですが、男性の半数弱が「興味がある(47.7%)」、(「興味があり現在習っている(2.1%)」+「興味はあるが習っていない(45.6%)」)と回答し、男性も一定の関心を持っていることが分かります。
性年代別にみると、「すでに習っている」人については、女性は20代(7.5%)がトップで、男性は40代(3.7%)でした。「興味があるのにまだ習っていない」人については、男女ともに40代がトップで男性が51.1%、女性は60.7%。40代が最も意欲的であることが分かります。

図1 楽器や音楽の習い事をしているか・興味の有無

楽器や音楽の習い事に興味がある理由は、「音楽が好きだから」で全体の70.4%。以下「趣味や特技を広げたいから」(43.5%)、「ストレス発散になるから」(22.7%)と続きます。性別・年代別に見ても、同じ結果となりました。
男女別にみると、「趣味や特技を広げたいから」については、男性が46.1%、女性が41.4%で、男性が女性を4.7ポイント上回っており、男性は女性より純粋な動機から興味を示していることが察せます。また、「ストレス発散になるから」という理由については、男性が18.6%、女性が26.2%で、女性が男性を7.6ポイント上回っています。

表1 楽器や音楽の習い事に興味がある理由


理由のトップ「音楽が好きだから」を挙げた人への新聞到達率を4紙別に見てみると、読売新聞が他紙を上回り33.6%でした。

図2 楽器・音楽の習い事に興味がある理由が「音楽が好き」な人への新聞到達率(n=762)

興味のある楽器や音楽の習い事の種類について尋ねたところ、トップが「ピアノなどの鍵盤楽器」で57.9%、以下「ギターなど弦楽器」(39.4%)、「歌」(17.2%)と続きます。

図3 習っているもしくは興味のある楽器・音楽の習い事(n=1,082)

男女別にみると、女性は「鍵盤楽器」が66.9%とトップで、「歌・声楽」(22.5%)、「弦楽器」(21.8%)と続き、男性は「ギターなど弦楽器」が60.6%とトップで、「鍵盤楽器」(46.9%)、「打楽器」(16.1%)と続きます。

表2 男女別・習っているもしくは興味のある楽器・音楽の習い事

では、興味があるにも関わらず「音楽」や「楽器」の習い事をなぜ始めないのでしょうか、次は、その理由を探ってみます。


② 始めない理由の約6割は「時間に余裕がないから」と「お金に余裕がないから」

習い事を始めない理由を尋ねたところ、「時間に余裕がない」(61.9%)、「お金に余裕がない」(58.5%)という理由が際立ちました。

図4 楽器や音楽の習い事をやっていない理由

その2つの理由をそれぞれ年代別にみると、「時間に余裕がないから」は30代がトップで70.9%、「お金に余裕がないから」は20代がトップで71.1%となりました。また、双方とも年代が上がるほどスコアが低下することも分かりました。

表3 性年代別・楽器や音楽の習い事をやっていない理由


③ 習い事で重視することは「通いやすい場所にあること」が8割弱、「教室・スクールの雰囲気が良いこと」が6割

では、習い事をしている人と興味がある人は、習う際に何を重視するのでしょうか。
最も多かったのは「通いやすい場所にあること」で全体の78.3%、以下「教室・スクールの雰囲気が良いこと」(63.2%)、「通いやすい時間にクラスがあること」(53.7%)と続きます。

図5 楽器や音楽の習う場合、教室・スクールで重視すること(n=1,082)【習い事をしている・興味がある人】


次に、興味があるのに習い事を始めていない理由のトップにあがった「時間に余裕がないから」、習い事を始める際に重視することの3位にあがった「通いやすい時間にクラスがあること」、双方に共通する「時間」に着目し、習う際の希望日時について見てみます。

男性は「特定の日時ではなく時間があるときに自由に通いたい」が34.9%とトップで、次いで「土曜日の午後」(26.7%)、「平日の夕方以降」(22.7%)となり、女性は「平日の日中」が29.1%とトップで、「特定の日時ではなく時間があるときに自由に通いたい」(28.0%)、「平日の午前中」(20.8%)と続きます。

表4

男性は仕事帰りや週末を利用し、女性は平日の時間を利用する傾向が見られます。そこで、仕事有無別に見てみます。

表5

仕事をしている人は、「土曜日の午後」がトップで16.4%、「特定の日時ではなく時間があるときに自由に通いたい」(14.8%)、「平日の夕方以降」(14.5%)と続きます。対して、仕事をしていない人は「平日の日中」が最多で26.1%、次いで「平日の午前中」(17.5%)、「特定の日時ではなく時間があるときに自由に通いたい」(13.9%)です。「時間があるときに自由に通いたい」については両者共通意向です。
(樋口)
調査概要:2008年都市生活者Web調査

調査期間 2008年9月8日~18日
調査地域 1都8県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県)
調査対象 満18歳~69歳の男女個人
サンプル数 2000
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社
レターヘッド・実査 NTTビジュアル通信㈱

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