調査データから
6割が子どものケータイ所持を容認。ケータイ所持で心配なのは「危険なサイトにアクセスして、犯罪に巻き込まれるおそれがあること」(75.6%)。過半数が「携帯電話会社各社の取り組みが不十分」と回答~「子どもとケータイ」調査の結果から
【AdVoice(読売読者モニター調査)より】


 夏休みも中盤。子供たちの心も開放的になる季節です。保護者にとっては、「ケータイ」を子どもに持たせるか、またどのように使わせるか、大きな関心事の一つでしょう。アドボイスモニターに「子どもとケータイ」について聞いてみました。



① 子どもにケータイを持たせるべきか否か・・・6割が子どものケータイ所持を容認


 子どものケータイ所持について、「親の管理のもとであれば持たせてもよい」(39.7%)と「いろいろ事情があるので、持たせるのは仕方がないことだ」(24.0%)をあわせた「所持容認派」が全体の6割強を占める。「不要派(どんな理由があれ必要ない)」は全体の2割。
 男女別で見ると、男性の67.5%が「容認派」であるのに対し女性は59.5%と8ポイント下回る。逆に「不要派」は男性18.3%、女性23.3%と女性の方が上回っている。
 小中学生の子どもを持つ人(n=36)を見ると、「親の管理のもとであれば持たせてもよい」が52.8%となっている。子を持つ親として、この問題についてきちんと向き合い、前向きに捉えている人が過半数を占めている。「仕方がない」と答えた13.9%を含め容認派は66.7%。

図1 「子どもとケータイ」についての考え方



② 大人がすべきことは「家庭教育の中でケータイとの付き合い方を教えること」(71.1%)

 「子どもとケータイを考える上で大人にとって大切なことはどんなことだと思いますか?」と聞いたところ、7割が「家庭教育の中でケータイとの付き合い方を教えること」を挙げた。次いで「子どもとケータイに関わる事件や問題点に関する知識を得ること」(55.0%)、「毎日の生活の中で、子どもとのコミュニケーションを密にとること」(52.5%)の順。「学校教育の中でケータイとの付き合い方を教えること」は3割にとどまり、ケータイ教育については家庭で、と考える人が優勢となっている。
 小中学生の子どもを持つ人(n=36)を見ると、「子どもとケータイに関わる事件や問題点に関する知識を得ること」が66.7%でもっともスコアが高い。逆に「家庭教育の中でケータイとの付き合い方を教えること」は61.1%で全体のスコアよりも10ポイント低くなっている。実際、子どもにケータイとの付き合い方を教えるといっても、教えるべき親が問題はどこにあるかの認識に加え、ケータイについての全般的な知識がなければ、なかなか難しい。その問題に直面している子を持つ親の姿がスコアに表れているとはいえないだろうか。

図2 子どもとケータイを考える上で大人にとって大切なこと



③ ケータイ利用で「犯罪に巻き込まれるおそれがあること」「いじめに関係すること」が特に心配

 「子どもがケータイを持つことで、心配な点」を聞いたところ、「危険なサイトにアクセスして、犯罪に巻き込まれるおそれがあること」(75.6%)、次いで「『学校裏サイト』『プロフ』などの利用で、子どもがいじめに関係すること」(65.3%)がトップ2となった。
 男女で見ると、「子どもの交友関係が見えなくなること」のスコアが男性(44.4%)よりも女性(64.7%)の方が20ポイント高く、「いじめに関係すること」のスコアも女性の方が10ポイント高い。
 小中学生の子どもを持つ人(n=36)を見ると、「『学校裏サイト』『プロフ』などの利用で、子どもがいじめに関係すること」が77.8%でトップ。次いで「危険なサイトにアクセスして、犯罪に巻き込まれるおそれがあること」(75.0%)。子を持つ親にとっては、当然犯罪に巻き込まれることも怖いが、それよりもケータイ利用によるいじめの方がよりリアルな問題と認識されていることがわかる。

図3 子どもがケータイを持つことで心配な点



④ 5割が「不十分」と回答・・・携帯電話会社各社による、「子どもの安全なケータイ利用」のための取り組みは周知の必要あり

 「携帯電話会社各社(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)による、『子どもの安全なケータイ利用』のための取り組みは十分だと思うか」を聞いたところ、「十分だと思う」と答えた人は全体の9.5%に過ぎず、「不十分だと思う」と答えた人が50.8%に上った。「わからない」と回答した人が約4割。
 男女で見ると、「不十分」と答えた人は男性では6割、女性では4割と男性の方が多い。
 小中学生の子どもを持つ人(n=36)を見ると、「十分だと思う」人が全体のスコアよりも10ポイント高い19.4%、「不十分だと思う」人は47.2%。子を持つ親の、この問題に対する関心の高さが「十分だと思う」のスコアに表れていると考えられる。その反面、半数弱が「不十分」と回答しているのは、携帯電話各社による積極的な情報発信が必要とされていることの証左であるといえよう。

図4 携帯電話会社各社による取り組みは十分か



⑤ 小中学生ののケータイ所持率は36.1%。持たせている人13人のうち10人がルールを設定。

 小中学生の子どもを持つ人(n=36)のうち、ケータイを持たせている人は36.1%。
 またケータイを持たせている人13人のうち10人がケータイ利用にあたってのルールを設けている。

図5 小中学生のケータイ所持率



⑥ 子どもにケータイを持たせて良かったこと

 最後に、ケータイを持たせて良かったことを自由に答えてもらったところ、「緊急時に連絡が可能なこと」「外出時の連絡に便利なこと」が大半を占めた。

◆緊急時に連絡が可能なこと
・一番は、緊急時にすぐに連絡がつくこと。(男性30代)
・いつでも連絡をとりあえる。(男性40代)
・外出時に連絡をとりあえること、旅行時に、はぐれても安心。(男性50代)
・緊急時(男性50代)
・緊急時の連絡体制(女性40代)

◆外出時の連絡に便利なこと
・一人で塾に行った時に確認が出来る。(女性30代)
・習い事先へ無事に到着したことがわかる。迎えに行くタイミングもわかる。(女性30代)
・学校に行く時には家に置いてあるので、特に便利だとは感じませんが、出かけた時にいつでも連絡がとれるので、安心なことでしょうか。(女性40代)
・出かけている時でも連絡がとれる。(女性40代)
・外出先での連絡。(女性40代)

◆その他
・どこにいるか分かるので安心できる。子供がメールを送れるようになり、コミュニケーションもとれる。いつか必ず持つことになるのだから、使い方、危険性などをしっかり伝えたうえで、持たせても良いと強く考えている。(男性30代)
・コミュニケーションツールとして共有できる。(男性30代)
・自分からメールを送れるようになった。(男性50代)

(吉池)
調査概要

調査期間 2009年7月10日~11日
調査対象者 インターネットによる読売新聞広告反響調査システム「アドボイス」のモニター341人(20歳以上、1都3県居住)
調査回収数 242(71.0%)

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