調査データから
以前から食の安全に気を配っていた“生粋関心層”と最近になって関心が高まった“にわか関心層”の違いはどこに?
――2009年都市生活者Web調査(2)「食の安全」


9月に実施した「都市生活者Web調査」の首都圏(1都8県)の結果では、食の安全に対する関心の変化や、国産食材の購入意向などについて聞きました。



① 食の安全への関心、3人に2人が「高まった」


2008年に発覚した中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などをきっかけとして、食の安全への関心について変化があったかについて聞いたところ、「大きく関心が高まった」が31.3%、「多少関心が高まった」が35.7%と、合わせて3人に2人は関心が高まったと答えた。「もともと関心が高いので変化はない」(15.9%)と合わせて、食の安全に関心を持っているのは8割以上ということになる。

図1 食の安全に対する関心の変化(N=2,000、単位:%)



② 輸入食材より国産食材を使いたい人が8割以上

輸入食材よりも国産食材を使いたいと思うかを聞いたところ、「思う」が52.5%で半数を超えた。「少し思う」(31.6%)と合わせて8割以上が国産食材の購入意向を持っている。
食の安全に対する関心度別に購入意向をみると、「もともと関心が高いので変化はない」、「大きく関心が高まった」と答えた人の8割近くが、「思う」と答えており、この2つが、関心が国産食材の購入意向に表れている層となっている。

図2 輸入食材と比較した国産食材の購入意向(単位:%)


③ 7割以上は、高くても国産食材を選ぶと回答

輸入食材よりも国産食材を使いたいと答えた人(1,681人)に、輸入食材に比べ、どれくらいなら高くても国産食材を買うかを聞いたところ、「かなり高いと感じても買う」が10.9%、「ちょっと高いと感じても買う」が62.6%で、高くても国産食材を選ぶ人は7割以上いた。「同じ値段なら買う」は25.0%、「安くなければ買わない」は1.5%だった。
食の安全に対する関心度別に購入意向をみると、「もともと関心が高いので変化はない」、「大きく関心が高まった」では、高くても買う層は8割を超えているが、「かなり高いと感じても買う」に絞ると、「もともと関心が高いので変化はない」では27.2%と、「大きく関心が高まった」(9.8%)の3倍近く多い。
もともと関心が高い層に対しては、かなり高額な国産食材でも安全性をストレートにアピールすれば響きそうだが、最近になって大きく関心が高まった層には、価格差を納得してもらうため、安全性プラスアルファの付加価値をPRする必要がありそうだ。

図3 国産食材の購入意向(単位:%)



④ 高くても国産食材を買う人が最も多く購読しているのは読売新聞

高くても輸入食材よりも国産食材を使いたいと答えた人を購読新聞別に見てみると、「かなり高いと感じても買う」、「ちょっと高いと感じても買う」とも、読売新聞の購読者がそれぞれ32.8%、35.9%と最も多く、他紙を大きく上回っている。

図4 高くても国産食材を買うと答えた人への購読新聞到達率(単位:%)


(下宮)
調査概要 2009年都市生活者Web調査

調査期間 2009年9月2日~18日
調査地域 1都8県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県)
調査対象 満18~69歳の男女個人
設定サンプル数 2000
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社
レターヘッド・実査 NTTビジュアル通信(株)

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