調査データから
寄付金付きコンサートチケット購入の主役は中高年女性。若年層はコンビニ募金、「24時間テレビ」募金に協力的
――2009年都市生活者Web調査(5)「ボランティア活動」


昨年9月に実施した「都市生活者Web調査」では、募金や近所の清掃活動など身近なボランティア経験などについて聞きました。東京圏(1都8県)、大阪圏(2府4県)、福岡圏(3県)の3エリアの結果データを紹介します。



① 「電車やバスなどで老人や妊婦に席を譲る」は8割以上

身近なボランティア活動(13項目)の経験について聞いたところ、東京圏、大阪圏、福岡圏の3エリアとも、9割近くと、ほとんどの人がしたことがある(「何度もある」+「1回~数回ある」)のが「電車やバスなどで老人や妊婦に席を譲る」だった。
4~5割の人がしたことがあるのが、「献血」、「目の不自由な人や老人が横断歩道を渡るのを助ける」、「日本ユニセフ協会への募金」、「コンビニ募金」、「近所の道路や公園などのごみ拾い・清掃活動」で、3割前後の人がしたことがあるのが、「町内会や学校のPTAなどでの地域行事に役員として参加」、「『24時間テレビ』募金」だった。
一方、1割前後の経験率なのは、「寄付金付きのコンサートチケットを購入」や「老人ホームや障害者施設を訪問し、介助や交流活動を行った」、「植林活動」、「近所の一人暮らしの老人を定期的に訪問」、「被災地の救援活動に参加」だった。

エリア別の特徴では、「献血」や「近所の道路や公園などのごみ拾い・清掃活動」、「町内会や学校のPTAなどでの地域行事に役員として参加」、「植林活動」では、福岡圏、大阪圏、東京圏の順で経験した割合が高いなど、全般的に福岡圏のスコアが高く、東京圏は低めだった。
大阪圏は、「目の不自由な人や老人が横断歩道を渡るのを助ける」、「電車やバスなどで老人や妊婦に席を譲る」のスコアが3エリアの中で最も高かった一方、「日本ユニセフ協会への募金」や「コンビニ募金」など直接的な金銭支出を伴う行動については他エリアよりスコアが低い傾向がみられた。
また、「被災地での救援活動に参加」は、大阪圏、福岡圏ともに東京圏の2倍近く多かった。阪神大震災や長崎大水害など被災地が近くにあったことが影響したとみられる。

図1 身近なボランティア経験(単位:%)


② 身近なボランティアをする人に最も届く読売新聞

東京圏で経験率の高い上位3項目について、購読紙別の到達率を見てみると、いずれも読売新聞の購読者が最も多かった。

図2 経験率の高い身近なボランティア活動をしたことがある人への到達率(単位:%)


③ 女性の方が募金に協力的な傾向

東京圏に絞って、「日本ユニセフ協会への募金」、「コンビニ募金」、「『24時間テレビ』募金」、「寄付金付きのコンサートチケットを購入」の経験がある人について、男女別に見ると、いずれも女性の方が男性より経験割合が高かった。

表1 募金活動の経験者(東京圏)(単位:%)


④ 募金種類による傾向は「中高年ほど協力的」と一概に言えず

募金への協力について、性年代別に見てみると、「日本ユニセフ協会への募金」では、男性で最も高かった60代(42.9%)に対し、女性は最も高い50代で63.5%と大幅に上回り、若年層より中高年層、男性より女性の方が経験者の割合が高かった。
「コンビニ募金」は、男女ともに18~29歳、30代のスコアが高く、中高年層より若年層の方が経験者の割合が高く、男女の差はほとんどなかった。
「『24時間テレビ』募金」は、男女とも30~50代が18~29歳、60代よりも高く、女性の方が男性より経験者の割合が高い傾向が見られた。
「寄付金付きコンサートチケットを購入」では、女性の50代、60代が2割以上と著しく高く、他の性年代層はいずれも1割前後だった。
募金の種類によっては「中高年ほど協力的」と一概には言えず、コンビニのように若年層が日頃よく利用している場所をターゲットに選べば、より多くの協力が得られる可能性がありそうだ。

図3 性年代別の募金活動の経験者(単位:%)


⑤ 幅広い層が賛同している「『24時間テレビ』募金」

世帯年収別に見てみると、「日本ユニセフ協会への募金」や「コンビニ募金」、「寄付金付きコンサートチケットを購入」では、いずれも「1200万円以上」が最も高く、おおむね高年収ほど経験割合が高い傾向が見られた。ただ、「300万円未満」と「1200万円以上」を比べると、金額比ほど経験割合の差はない。
一方、「『24時間テレビ』募金」は年収による違いはあまりなく、誰でもアクセスできるテレビを通じた募金キャンペーンが幅広い層に支持されている様子がうかがえる。世帯収入の多寡にかかわらず、募金に応じる層は確実に存在しているようだ。

図4 世帯年収別の募金活動の経験者(単位:%)


⑥ 募金をする人に最もよく届く読売新聞

購読紙別に募金を行った人への到達率を見てみると、いずれも読売新聞の購読者が最も多かった。

図5 購読紙別に見た募金をした人への到達率(単位:%)


(下宮)
調査概要 2009年都市生活者Web調査

調査期間 2009年9月2日~18日
調査地域 東京・大阪・福岡圏
・東京圏(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡)
・大阪圏(滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫、和歌山)
・福岡圏(福岡、大分、山口)
調査対象 満18~69歳の男女個人
設定サンプル数 東京圏2000、大阪圏1000、福岡圏500
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社・大阪本社・西部本社広告局
レターヘッド・実査 NTTビジュアル通信(株)

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