全体の1割がこの3年間に入院したことがあり、2割が定期通院、4割が「風邪や体調不良の際に診療を受ける程度」と回答しています。まったく病院に行かない人は、3割です。
男女で比較すると、入院経験者や定期通院者のスコアは大きな差はありませんが、「まったく行かない」のスコアが女性よりも男性の方が約6ポイント高くなっています。女性の方が体に異変があれば病院に相談する傾向が高いようです。
③ 2年前と比較すると「まったく病院に行かない」人のスコアが12ポイント上昇
2007年に行った同じ調査のスコアと比較してみます。
入院・定期通院者のスコアはほぼ変わりませんが、「風邪や体調不良の際に診療を受ける程度」の人が12ポイント減り、その分まったく病院に行かない人が増えています。
医療費における家計負担の増加が言われていますが、長引く不景気で、医療費さえも節約の対象になっているのでしょうか。
④ 体調がすぐれない時は、半数が市販薬を服用する
実際に体調がすぐれない時にはどんな行動をとるのかを聞きました。
全体の約半数が「市販薬を服用する」と回答しています。「病院に行き診察を受ける」は37.2%、「特に行動を起こさず、自分で様子を見る」のスコアも次いで多く31.4%です。市販薬を服用する人が多いのに、「薬剤師に相談する」人は全体の3.3%しかいません。薬剤師をもっと活用することで、市販薬をもっと有効に使える余地があるかもしれません。
男女別で見ると、「病院に行き診察を受ける」が男性よりも女性の方が6ポイント近く高く、また「市販薬を服用する」も女性の方が4ポイント強高くなっています。逆に「特に行動を起こさず、自分で様子を見る」は男性の方が4ポイント強スコアが高いです。ここでも、男性よりも女性の方が体調不良に対して策を講じようとする傾向が表れています。
⑤ 入院・通院経験者の4割が医師の説明に不安を感じたことがある
入院・通院経験者に、医師の説明や対応について不安を感じたことがあるかどうかを聞きました。
2009年の調査では、4割が不安を感じたことがあると回答しました。これは、2007年の調査結果と比べると10ポイント近くスコアが高くなっています。
医者不足や救急医療における所謂「たらいまわし」などが報道される昨今、医療に対する漠然とした不安は増しているようです。
⑥ 「かかりつけ医」を持つ人は全体の46.1%
一概に「病院」といっても、いろいろあります。
自分の「かかりつけ医」がいるかどうかを聞きました。
「かかりつけの『開業医』がいる」人が全体の33.4%、「かかりつけの『総合病院』がある」人が9.7%、「かかりつけの『大学病院』がある」人が3.0%で、計46.1%が「かかりつけ医」と呼べる医師・病院がいると回答しています。
男女別に見ると、「かかりつけ医」を持つのは男性が44.5%、女性が47.7%でやや女性が多い程度ですが、「開業医」にかかっている割合では、男性(29.7%)よりも女性(37.3%)のほうが8ポイント近く高くなっています。
⑦ 「かかりつけの『開業医』」とはコミュニケーションしやすい?
「かかりつけ」の病院の種類によって、医師の説明や対応への不安の有無にも差があるでしょうか。
不安を感じない人のスコアは「開業医」(64.1%)>「総合病院」(59.4%)>「大学病院」(46.3%)の順になっています。数字上では「開業医」にかかっている人が、最も医師とのコミュニケーションを円滑におこなっているといえます。
⑧ 77.3%が「健康の維持や増進、メタボリック症候群など日ごろの健康に関する知識」に関心あり
医療や健康にかかわるテーマで何に関心があるのかを聞きました。
最も関心があるのは「健康の維持や増進、メタボリック症候群など日ごろの健康に関する知識」(関心層=77.3%)、次いで「病気の予防や再発防止に関する知識」(同74.7%)。日々を健康に送るための知識は大きな関心ごとであることがわかります。また、具体的な情報である「治療法や手術などに関する知識」(同58.0%)や「過去の手術実績や病床数などの病院に関する知識」(同48.5%)にも関心を寄せている人が多いです。
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(吉池)