調査データから
外飲みから宅飲みに比重が増した、震災以降の飲酒
――2011年都市生活者web調査(3)「震災後の飲酒傾向」


読売新聞が2011年9月に実施した「都市生活者web調査」の結果から、今回は「東日本大震災以降の飲酒」について分析します。



① 東日本大震災以降、外での飲酒機会は減少傾向

まず、東日本大震災以降の飲酒機会の変化について聞いたところ、「居酒屋など飲食店でお酒を飲む回数」については、以下のような結果になりました。

表1 東日本大震災以降の飲酒機会(居酒屋など飲食店でお酒を飲む回数)
  <3地区>

「震災以前と変わらない」人が多くを占めるものの、震災を機に「減った」という人が「増えた」よりは多くなっています。
エリア別に見ると、飲酒回数が「増えた」人については大きな差は見られないものの、「減った」人は東京圏(25.2%)が関西圏・福岡圏を約7ポイント上回りました。一方、「震災以前と変わらない」人については、東京圏(59.5%)が関西圏・福岡圏を5ポイント以上、下回っています。震災後の原発・計画停電などの影響もあり、被災地により近い東京圏の方が、従来に比べ「居酒屋など飲食店での飲酒(外飲み)」への自粛ムードがあったことが推察されます。



② 震災以降、相対的に増えた「宅飲み」

「外飲み」への自粛ムードがあった東京圏。では、「自宅や友人・知人宅でお酒を飲む回数」には変化があったのでしょうか。先ほどの「居酒屋など飲食店でお酒を飲む回数」と比較して、震災後の飲酒機会の増減を見てみましょう。

図1 東日本大震災以降、各場所による飲酒機会の比較


2割以上が減ったとしている「外飲み」に比べ、「自宅や友人・知人宅での飲酒(宅飲み)」については、「減った」人が10ポイント以上少なく、約8割の人が「増えた」もしくは「震災以前と変わらない」と回答。減少傾向にある「外飲み」と比べると、相対的に見て震災後は「宅飲み」市場が拡大した、と言えそうです。



③ 節約志向で好まれる、「第3のビール」や「発泡酒」

では、「宅飲み」で好まれる商品は何でしょうか。自宅や友人・知人宅でお酒を飲む場合に、「飲んでいるお酒の種類」と、「購入している場所」を聞きました。

表2 「宅飲み」の際に購入する酒類<東京圏>

図2 「宅飲み」の際に酒類を購入する場所<東京圏>

トップは「ビール」(65.1%)となったものの、それに次ぐ「第3のビール」(44.0%)や、「発泡酒」(38.0%)も多くの人に好まれていることがわかりました。また購入場所については、トップが「スーパー」(82.4%)、次いで2位は「ディスカウント量販店」(35.7%)となりました。「第3のビール」や「発泡酒」などを「スーパー」など比較的安く買える店舗で買って、リーズナブルに「宅飲み」を楽しんでいる人たちが想像されます。



④ 飲酒頻度の高い読売読者

最後に、各紙読者のお酒を飲む頻度を比べてみましょう。「週4日以上」飲むという飲酒頻度の高い人には、読売新聞が最も到達している結果となりました。

図3 お酒を飲む頻度が高い人への到達率(%) <東京圏>


(田神)

調査概要 2011年都市生活者web調査①

調査期間 2011年9月2日~5日
調査地域 <東京圏>
<関西圏>
<福岡圏>
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県
滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県
福岡県、大分県、山口県
調査対象 満18~69歳の男女個人
有効回答数 <東京圏>
<関西圏>
<福岡圏>
3,532
1,601
530
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別) ※平成22年国勢調査から算出
調査方法 「gooリサーチ」消費者モニターを利用したインターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社
レターヘッド・実査 NTTレゾナント株式会社

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